経営指標

収益性分析の指標

収益性とは、投下した資本に対して、どの程度利益を生み出しているかということ。

収益性を見るための総合的指標

業績の良否は?(会社全体の経常的な活動における収益性は?)

総資本経常利益率 = 経常利益 / 総資本 × 100%

総資本経常利益率は、売上高計上利益率と総資本回転率に分解できる。

高いほど良い

売上高に対する利益と費用の割合

利益の上げ具合は?

売上高経常利益率 = 経常利益 / 売上高 × 100%

高いほど良い

製品・商品の収益性は?

売上高総利益率 = 売上総利益 / 売上高 × 100%

高いほど良い

営業活動の効率は?

売上高営業利益率 = 営業利益 / 売上高 × 100%

高いほど良い

原価の割合は?

売上原価率 = 売上原価 / 売上高 × 100%

低いほど良い

販管費のウエイトは?

販売費一般管理費率 = 販売費一般管理費 / 売上高 × 100%

低いほど良い

支払利息や割引料の負担は?

売上高金融費用負担率 = 金融費用 / 売上高 × 100%

低いほど良い

資本の運用効率

投下資本の運用効率は?

総資本回転率 = 売上高 / 総資本 (回)

高いほど良い

流動資産の運用効率は?

流動資産回転率 = 売上高 / 流動資産 (回)

高いほど良い

設備投資は適切か?

固定資産回転率 = 売上高 / 固定資産 (回)

高いほど良い

現金・預金がだぶついていないか

現金預金回転率 = 売上高 / 現金預金 (回)

高いほど良い

回収はきちんと行われているか?

売上債権回転率 = 売上高(年額) / 売上債権 = 売上高(年額) /(受取手形 + 売掛金)(回)

高いほど良い

在庫は適正か?

棚卸資産回転率 = 売上高(年額)/ 棚卸資産 = 売上高(年額)/ (製品+商品+原材料+貯蔵品など) (回)

高いほど良い

生産性分析の指標

生産性とは、生産要素(人・モノ・金)のインプットに対するアウトプット(産出高)の割合をいう。

生産活動の能率

人材の活用度合は?

労働生産性 = 従業員一人当り付加価値額 = 付加価値額/従業員数

高いほど良い

モノ・金の活用度合は?

資本生産性 = 総資本投資効率 = 付加価値額 / 総資本 ×100%

高いほど良い

付加価値に対する人件費の割合は?

労働分配率 = 人件費 / 付加価値額 × 100%

低いほど望ましいが50%が目安

付加価値に占める純利益の割合は?

資本分配率 = 純利益 / 付加価値額 × 100%

高いほど望ましい

付加価値の算出額について

安全性分析の指標

安全性とは、資金の収支のバランスがとれているか、資金繰りが安定しているか、ということ。

資本構成の安定度

資本は自前でまかなっているか?

自己資本比率 = 自己資本 / 総資産 × 100%

高いほど良い

借金に頼っていないか?

負債比率 = 負債合計 / 自己資本 × 100%

低いほど良い

設備投資の妥当性

固定資産の投資は自己資本の枠内か?

固定比率 = 固定資産 / 自己資本 × 100%

低いほど良い

固定資産の投資は長期的な資本の枠内か?

固定長期適合率=固定資産/(自己資本+固定負債)×100%

低いほど良い

支払能力

1年以内の負債に対して、1年以内に現金化できる資産の割合は?

流動比率 = 流動資産 / 流動負債 × 100%

高いほど安全(200%が理想)

1年以内の負債に対して、すぐに現金化できる資産の割合は?

当座比率 = 当座資産 / 流動負債 × 100%

高いほど安全(100%以上が理想)

損益分岐点分析の指標

損益分岐点分析とは、売上高と費用と利益の関係をつかむことによって、採算性や利益計画を検討するためのもの。

損益分岐点の求め方 損益分岐点の用語解説を見る| ワークシートへ行く

損益分岐点の求め方

損益分岐点=固定費/(1-変動費/売上高)=固定費/限界利益率

低いほど良い

売上高に対する限界利益の割合は?

限界利益率=限界利益 / 売上高× 100%={1 -( 変動費 / 売上高)} × 100%

高いほど良い

売上高に対する変動費の割合は?

変動費率=変動費 / 売上高× 100%

低いほど良い

分類 名称 計算式 コメント
安全性 流動比率 流動資産÷流動負債 高いほど安全。
100以下は注意。
安全性 当座比率 当座資産÷流動負債 高いほど安全。
100以上が望ましい。
安全性 固定比率 固定資産÷自己資本 低いほど安全。
100以下が望ましい。
安全性 固定長期適合率 固定資産÷(自己資本+固定負債) 低いほど安全。
100を超えると危険。
安全性 経常収支比率 経常収入÷経常支出 高いほど安全。
100以上が望ましい。
収益性 総資本利益率 経常利益÷総資本 高いほど良い。
収益性 株主資本利益率 当期利益÷株主資本 高いほど良い。
収益性 総資本回転率 売上高÷総資本 高いほど良い。
収益性 売上高利益率 利益÷売上高 高いほど良い。
生産性 労働生産性 付加価値÷従業員数 高いほど良い。
生産性 設備投資効率 粗付加価値÷有形固定資産 大きいほど投資効率が高い。
生産性 労働分配率 人件費÷付加価値 平均5~6割。
成長性 株価キャッシュフロー倍率 株価÷1株当たりキャッシュフロー 低いほど割安。
成長性 総資本増加率 (当期総資本-前期総資本)÷前期総資本 高いほど良いが利益の伸びと整合してるかチェック。
成長性 売上高伸び率 (当期売上高-前期売上高)÷前期売上高 プラスであれば成長している。
成長性 経常利益伸び率 (当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益 プラスであれば利益が伸びているが、会計処理で無理やり経常利益を捻出していないかチェック。